少しずつ
正式に移住してから10ヶ月が経とうとしている。
僕らは定年後の安住を求めて田舎に来たわけではないし、こちらで会社勤めをしているわけもないので、生活面、仕事の面、双方で全てが新しいことなので、とにかく休む暇がないというか、あっという間に時間だけが経っているという日々である。
とはいいつつも、新天地への適応は徐々に進んでいるとは思う。
自分たちなりのより自然に近いサステイナブルなライフスタイルが少しづつ形になり始めた。
8月からはじめた畑からは多くの実りを得ることができた。
昨晩は我が家で採れた大根を入れておでんが夕食に。
夏場はほとんど野菜を買うこともなく、新鮮な野菜に囲まれた。
次の春からは生ゴミの堆肥化などもはじめたい。また、畑だけではなく田んぼもやりたいと思っている。
二年ほど行くこともできていなかったキャンプも秋になってようやくできた。
小さい子どもが家族の一員になったため、今までのようなバックパッキングはできていないが、ファミリーキャンプを楽しむことをようやく始められた。
以前は神奈川から西伊豆やら長野の遊び場に向けて夜中に車を走らせていたが、ここなら1時間もかけずに山の遊び場に到着する。
家の中も少しずつ片付き始めた。
囲炉裏には近くの古道具屋で格安の自在鉤がついたり、冬場に子どものいたずらで破れた障子が張り替えられたりと。
少しずつ、少しずつ我が家が思い描いた我が家に近づき、生活そのものも思い描いた生活に近づいている。
しかし、我々が本当に望むスローライフに到達するには、まだまだかなりの時間がかかると思われる。
ま、理想のスローライフがカタチになるまでもスローにいくしかないということか。
ま、いずれにしても、理想に向かって進んでいることには違いがないので、幸せなことである。(拓)
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