2年経ちました

2006年1月20日、足掛け2年、28カ国をフラフラ旅した美ら地球回遊記から戻ってきた。帰国前の1.5ヶ月ほどの期間はフランス、ニース近くの友人宅にこもり、ワインを片手に帰国後の動きについて絵を描いた。
出した結論は、日本の地方部に移住し、外国人誘客を中心としたビジネスを展開し、「クールな田舎をプロデュースしたい。」と。
既存の業態ではこのような場はなかなかないだろうと、おのずと移住と起業をセットで開始することが僕ら二人に頭の中に生まれたことは極めて自然なことだと思う。

帰国からちょうど1年、移住先が決まり、その10ヵ月後に飛騨古川に株式会社美ら地球を設立。ついこの間、起業してから丸2年が経った。

あっという間の2年。想定どおりに進んだこと、まったく想定外の事態も色々あるがが、自分たちの思いを形にするために立ち上げた会社が2歳の誕生日を迎えたことは、本当に喜ばしいことだ。

この2年間で、日本全体、地方部が抱える本質的な課題もかなり見えてきた。また、その中で、自分たちが担える役割もかなり具体的なものが明確になりつつある。特にこの1年は多くのことが具体化できた年である。
本業BtoB分野での事業拡大。帰国時点で明確にやりたかった外国人向け旅行業Rural Japan Explorerの立ち上げ、レンタルサイクル事業「飛騨里山サイクリング」などBtoC分野への進出。地域資源保全・利活用を目指した飛騨民家実態調査の開始。掲げたビジョンに挙げていた要素の全てに着手することができた。

この10月から4人のスタッフが仲間入りしてくれた。個性派揃いのスタッフはものすごいパワーを与えてくれ、人的資源の重要さを再認識させられる。
このように経営資源のマネジメントを実践することにより、起業・経営の醍醐味も感じることができている。
今まではコンサルタントという立場で、経営に関するリスクをテイクすることは全くなかったが、経営者としての立場となった今、その立場も悪くないなー、と思う。

ひよっこベンチャーであることにはまだまだ間違いないが、掲げたビジョンに向かい、愚直に楽しくミッションを遂行していこうと、切に思う今日この頃である。(拓)

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オーストラリアで目についたネタ4 -シンプル・イズ・ベスト-

前回の記事で紹介した公園にあったサイン)

この写真、一見、どこにでもあるようであるが、日本にはあまりない。日本では、例えば、トイレマークの下に「トイレ、toilet、厠、(ハングルでトイレ)」の表記が並んでいるところが各地に多くある。日本各地の観光行政関係者にぜひこのサインを見ていただきたいと思う。

これがグローバルスタンダードではないか。これで十分、というかこうあるべきでは。助成金をふんだんに活用した日・英・韓・中、四ヶ国語表示は本当に最善であろうか。
最近、かつての勢いはみえないかもしれないがBRICs対応となれば、さらに表記が増えるのか? いくらスペースがあっても足りないし、煩雑になってよけい分かりにくくなるであろう。

スイスと日本を股に駆ける観光カリスマの某氏もおっしゃっていた。「いいサービス提供者になる為には、自腹を切ってお客になって自分のエリアの外を見ることだ」と。
(拓)

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オーストラリアで目についたネタ3 -こどもの遊び場-

記憶をたどるように、もう半年も経ってしまったオーストラリアネタ第三弾。匠の国、飛騨からオーストラリアに行ったのは、去年の12月。2歳になったばかりの娘との初めての旅は、二人の大人のお気楽な美ら地球回遊記とは少し勝手が異なった旅であった。
移動距離は二人の時の6~7割程度で、そこここで彼女の満足感を満たすアイテムが必要で、その中で公園は大きな役割を果たしてくれる。

いままで見たこともなく、自分が遊べるツールは子供たちにとってはたまらない存在で、その場に解き放つと最初は警戒しながらもドンドン入り込んでいく。

いーなー、と思ったのは。遊具の下にウッドチップが敷き詰められた公園。そこここで見かける公園はウッドチップが敷き詰められ、ほとんどの子供は裸足で駆け回っている。家の中では靴を履いている西洋文化、意外ではあるが、外で裸足になることが多い。日本人の感覚とは反対なような気もする。
飛騨にも木を使った公園もあるけど、このようにウッドチップが敷き詰められ、子供たちが裸足で駆け回る公園は見かけたことがない。こんなのがあればいーなーと思った。


(真ん中が我が娘)

また、水と触れ合う公園もあった。水の供給についてはサステイナブルな仕組みなのかよくわからなかったけど、暑い、暑いケアンズではこんな場も子供たちにとっては、最高の遊び場なんだろうなと思った。
何よりもボクがこの場がいいなと思ったことは、水遊びという視点より、様々な人種の子供たちが集える場であること。僕らの飛騨にもこのようなマルチカルチャーな場が存在すれば、訪れる人にも住む人にとっても良い意味での刺激の場になるのではということ。
僕らの目が黒いうちに実現するといいなー、と思う。(拓)

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サイトリニューアルしました

早いもので起業して1.5年ほどが経ちました。
日本にクールな田舎をテーマに考えると、インバウンド・ツーリズムは一つの切り口でしかありません。飛騨に移住してからも色々試行錯誤を繰り返しています。地方部での我々の役割を考え、これまでの実績も踏まえて、サービス内容を拡充して整理しました。(サイトはこちら

少子・高齢化が進み、決して元気でない地方の活力に、いまの不況がさらに追い討ちをかけているようにも感じられます。
しかしながら、近い将来に現実になる状況が予想より早くに来ただけとも考えられます。いま、このふるいにかけられ、耐力を持ち続けられ、生存できるかを試されているとも言えるのではと思っています。
今を乗り越えられなかったら、どうせ近い将来に淘汰されるかもしれないと思えば、今が頑張り時だよな、と思っています。

近日中に新規サービスもリリース予定です。今後とも美ら地球をヨロシクお願いします。(拓)

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観光立国への長い道のり(通訳ガイド編)

asahi.comにて面白い記事を発見。そのタイトルは「無資格ガイド、観光庁を悩ます 試験見直しも」。
外国語で観光案内を有償で行う場合には「通訳案内士」という国家資格を有している必要がある。国家資格であるため、当然、国家試験に合格しないとこのお仕事はできないわけである。

入学試験やら日本ではよくある話ではあるが、この試験をパスするための知識と現場のガイドとして必要とされる知識には少なからず乖離があるようだ。

試験合格率18%、有資格者の4割が年収100万円未満、どちらの数字も喜ばしい数字ではない。
去年の暮れに話を聞かせてもらったあるラグジャリー旅行専門のエージェントは「オカネを払ってでもガイドして欲しいというニーズは多くあるが、そのニーズを満たせるガイドがいない・・・」と通訳案内士の層の薄さ、質の低さを指摘していた。

これは、決して通訳ガイド個人だけの問題ではなく、時代の変化に制度を対応させてこなかった構造的な問題の結果と言えるのではないだろうか。
このほかにも、前述の「実は名ばかりの観光ホテル」、「宿泊施設の7割が外国人誘致に否定的」など、様々な日本の現実が炙り出されてきた。
観光立国を目指して、観光庁が創設され、これらの構造的な課題を浮き彫りにして、関連する制度の見直しをドシドシ進めて欲しいものだ。(拓)

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実は名ばかりの「外国人用ホテル」

こないだニュースで「実は名ばかりの「外国人用ホテル」、観光庁が調査へ」という記事があった。国際観光ホテル整備法に基づいて「外国人が安心して泊まれる施設」として登録されているホテルや旅館が、実はソフト的な基準を満たしていないことが総務省の調査でバレてしまったというもの。「おぉ、やっと気づいたか」という感じ。
国際観光ホテル整備法は、「本当にそれで外国人は喜ぶの??」と疑問の多い法律である。

まずは素朴な疑問を2つほど挙げてみよう。

1 登録できるのは、ホテル・旅館のみ
しかも部屋数も法律で決まっているので、大規模な施設しか登録できない。小規模ながら人気のある民宿、ユースホステル等や、部屋数限定のラグジュアリー旅館は登録できないのである。
でも実際外国人割合が多いのって、こういうとこだよねぇ・・

2 TOEIC 220スコア以上??
これは実は今回ちょっと調べるまで知らなかったのだが、外客接遇主任者の要件として各種検定の参考値があげられている。(詳しくはこちらから「5. 人的側面や経営状況に関する基準について」を参照)
たとえば、「TOEIC 220スコア以上」 え、そんだけ??? TOEIC 220点というと、「コミュニケーションが出来るまでに至っていない」と「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」の境界。ファシリティに関しては細かい基準があるのに外客接遇主任者はそんなレベルでOKなの??

そもそもこの法律が制定されたのは、戦後まもなく。たしかにその頃であれば、ファシリティ基準(客室やロビーの広さ、部屋数等)中心のこの法律は有効だったのかもしれない。
だが、その後、特に観光立国とか掲げておいて、この法律が今の外国人旅行者へのサービス基準として合致しているのかどうか、抜本的に見直されていないのはおかしい。(実際の基準についてはこちらを参照)

今後、まずは観光庁が実態調査を始めるらしいが、はっきりいって廃止してもあんまり支障のない法律なんじゃないかと思ってしまう。

総務省は、同調査で「低廉な宿の情報提供が必要」ともいっているようだ。美ら地球的には、もう一歩踏み込んで、低廉な宿がそもそも少ない、その理由のひとつとして、旅館業法の壁というものがあることに気づいてもらいたい。海外には先進国含めいくらでもあるような気軽な宿がなぜ日本でなかなかできないのかを・・・(慈芳)

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オーストラリアで目についたネタ2 -鉄板エブリウェア-

オーストラリアネタふたつめ。
今回もちゅらぼしらしく、基本キャンプの3週間であった。2歳の娘にとっては初長期海外旅行にも関わらず、一泊目はバックパッカーのダブルルーム、二泊目からキャンプ三昧となった。
オーストラリアはキャンパー天国。国立公園も州立公園もプライベートRVパークも設備が整っていて、至極快適なキャンプライフを過ごすことができる。
そのなかで驚いたのが、ほとんど全てといってよいキャンプサイト、ピクニックサイトにプロパンガスのBBQ鉄板が備え付けられている。最初に訪れたカンガルー島のフリンダーチェイス(Flinders Chase)国立公園やビクトリア州のグランピアンズ(Grampians)国立公園にしても、夏はほとんどのエリアでFireban(裸火禁止)となるが、この備え付けのBBQグリルは使用可能とのコト。


(RVパーク内のキッチン。写真には写ってませんが、みんなアホみたいにOZビーフ食べまくっていました。。)

分厚い鉄板のBBQグリルはお好み焼きにも最適。オーストラリアはアジア食材も主要都市なら用意に入手可能。おたふくソースも売っている。(我々は手をつけませんでしたが・・・)


(Seal Bayのピクニックサイト)

天然ガスが豊富なオーストラリアならではの設備なんであろうか。

南アフリカのキャンパー文化ブラーイを思い出した。ところ変わればキャンピングスタンダードも違い、これを見るのもけっこう面白い。(拓)

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取り壊された民家のあとに

7月にたまたま取り壊し現場に出くわし、臼と階段をいただいた家の近くを通りかかった。(過去ブログ参照

取り壊す前の家はこれ。

新しく建った家はこちら。

このブログを読んでる方はどのように感じられるだろうか?(拓)

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飛騨の遊び場を求めて -2-

かねてから試してみたかった古川・河合サーキットを朝から実行した。古川の町家界隈をスタートし、郊外の農村部を走り、隣町の河合町までの周遊ルートである。
少し行って湯峰峠という古川町と河合町の境の峠を越える。トンネルを越えたところで、温度計を見てギョッとする。


朝からけっこう寒いなーと思ったが、まさか0℃とは。。。ずっと登りなのでハイポサーミア(低体温症)にはならないだろうとは思いつつも足と手の先はしびれかけてた。

農作業の準備をしている方より「今日は一番冷え込んだな。霜が降りたな、今朝は。これでえーんや。これで木から葉が落ちて冬の雪に備えられるんや」と教えてもらう。


しばらくすると念願の朝日が集落を照らし始めた。これほどお天道様のありがたさを感じたのは、2005年、パタゴニアのトーレスデルパイネで初日の出を待つとき以来であろうか。
朝日が照らす紅葉した山肌は僕を元気付けてくれた。



そのまま集落を超え、陶芸家の家を横目に最後の峠を越える。旧街道の趣を残すグネグネ道を降りたら、ダム湖畔に出る。紅葉の斜面を楽しみながら下っていくと、脇からキツネが出てきて僕の前を走り始める。300mほど全力疾走していたので、なんとかカメラに納めたいと思ったが、間に合わず。

800年の歴史を持つ山中和紙の職人が住む有家(うけ)など、小鳥川沿いの集落を眺めながら、河合町の中心部、角川集落に到着。その距離だいたい30km。寒さを除けば素晴らしいバイクライドであった。
JR高山本線角川駅の駅舎にて暖かい缶紅茶を飲み、古川に向かった(拓)。

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飛騨の遊び場を求めて -1-

別のプロジェクトが一段落し、ようやくやるべきこととして最も重要な仕事に取り掛かれた。それは飛騨市内の遊び場を探し、遊び方を提案する為の調査活動である。

部屋の中での仕事を終え、夕暮れどきにバイクに乗って飛び出した。今日は時間が限られているので、近郊のサイクリングロードへ。サイクリングロードといえど最近はまったく使われていないようだ。古川郊外の入り口からバイクをこいで紅葉の美しいパスを進む。

しばらく行くと、谷を降りるトレッキングポールを持つ初老の男性に出会う。バイクを停めて声をかけると近くの展望台まで歩いて戻るところとか。15年ほど前に岐阜から夫婦で移住した男性はこう言った。「このサイクリングロードで一度は自転車に乗った人に会いたいと思っていたが、アンタが初めてだ」と。貴重な存在に扱われ嬉しいような、ここが活用されていなくて悲しいような不思議な感覚を持った。


少し先に行くと、展望台への道らしきトレイルを発見。特に注意書きもないのでMTBでそのままトレイルを登っていく。しばらくすると古川盆地と背後にそびえる乗鞍を見渡せる展望台に到着。知る人ぞ知るスポットっぽい雰囲気が漂いまくっていた。帰りは一人でミニダウンヒルを楽しんで、本線に戻る。円空仏のお堂やら、ちょうどよい感覚でスポットがあるよくできたコースである。

ノンビリ一人で楽しんでいると、すぐ横の斜面よりキジらしき鳥がバタバタと飛んでいった。
このブログを見て、ここを訪れる人はかなりレアだとは思うが、行く人はクマ対策を忘れずに。

冬はスノーシューで歩けるのでは、今年の冬の遊び方も想像しつつ家に戻った。(拓)

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ホテル・旅館の4割が外国人旅行者を受け入れない・・・

二週間ほど前に総務省が実施した宿泊施設の外国人旅行者の受け入れ実態調査結果が発表された。
なんと4割近い全国のホテル・旅館が外国人観光客の受入れをしていないと回答し、その中の7割が「今後も受け入れたくない」と答えたとのこと。

ホントか? と信じられないような話であるようにも聞こえるが、よく実態をあらわしていると思う。
我々も多くの旅館関係者と話をする機会が多いが、まったくインバウンドについては否定的であるところが非常に多い。

少子高齢化・人口減少、若者の旅行離れという国内市場の縮小が控えているのに、本当にそれで大丈夫か?と思いたくなる。
(※若者の国内旅行回帰という現象もあるが、とにかく安く上げる旅行が趨勢というデータもある)
今は、団塊の旅行ブームで潤っているかもしれないが、今の金融危機でその流れも変わる可能性も否めない。
そんなような少し先にどのような活路があるのであろうか。

先の国交大臣の「日本人は内向きになりがち。心を開かなければならない」との発言がメディアを賑わしていたが、その内容はあながち間違っていないと思う。(単一民族云々・・・は批判されるべきであろうが)

ツーリズムだけでなく、ユーザーが求めない高機能製品を作る製造業、特異なビジネスモデルから脱却できない携帯電話産業なども含め、巨大な国内市場が存在することがむしろ今後のグローバル経済の中での日本の将来的な発展を阻んでいるのかもしれない。
今の金融危機で、いっそのこと景気が落ちるところまで落ちたほうが、構造改革が進み長期的には日本の為になるのかもしれないとも思うことがある。(拓)

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